荷物もたくさん入り、使い勝手が良く人気のリュック。
その高い利便性から、普段使いもしたいけれど、洋服との相性が気になってしまうこともありますよね。
特に、近年流行している骨格診断の結果、「私はストレートタイプだから、リュックはちょっと・・・」などと敬遠してしまっている人も多いです。
しかし、それは実に勿体ない。
骨格タイプ毎に似合う洋服が違っているのと同じように、似合うリュックの形も違っているんです。
自分の骨格タイプに合うリュックを選んであげれば、コーディネートにしっくり馴染むこと間違いありません。
ということで、今回はストレート、ウェーブ、ナチュラルの骨格タイプ毎の特徴と、それぞれの骨格タイプの女性がリュックを選ぶ際のポイント、オススメのアイテムについてご案内致します。
これを読めば、リュックを積極的にコーディネートに取り入れることができるようになりますよ。
❚骨格診断とは?
骨格診断というのは、私たちが生まれ持った体型、ひいてはその体型を形作る骨格を3つに類型し、それをもとにして自分自身に似合うスタイルを見つける方法です。
パーソナルカラー診断と同列で語られることが多いですが、パーソナルカラーが何色ものバリエーションがあるのに対して、骨格パターンは「ストレート」、「ウェーブ」、「ナチュラル」の3種類しかありません。
そのため、血液型と同じような感覚で、手軽に自分の似合うスタイルを判断しやすいのがポイントです。
まだご自分の骨格タイプをご存じない方は、WEB上で簡単に診断できますので、是非一度確認してみてください。
それでは、それぞれの骨格タイプとその特徴について、簡単におさらいしておきましょう。
骨格ストレート
骨格ストレートの人は、筋肉質で身体に厚みがあり、下半身に比べて上半身にボリュームがあるのが特徴です。
しっかりした立体的な体型であるため、洋服を選ぶ際にはオーバーサイズやタイトシルエットではなく、あくまでジャストサイズなものを選んであげると良いでしょう。
上半身に重心が寄って見えるため、トップスには横に広がって見えるベージュやブラウンなどの膨張色よりも、ブラックやネイビーなどの収縮色のアイテムを取り入れてあげるとスッキリ美しく見えます。
ダークトーンのトップスを着用し、パンツスカート、シューズの順にグラデーションのように色合いが明るくなっています。ボリュームのある上は収縮色、下は膨張色を取り入れることで、上下のバランスがきれいに見えますね。
骨格ストレートのスタイルの良さが活きるコーデです。
骨格ウェーブ
骨格ウェーブは、上半身に比べて下半身にボリュームのある体型で、上半身は華奢な人が多いのが特徴です。
ウェーブタイプの女性はタイトなサイズ感の洋服が似合いますが、近年のオーバーサイズのトレンドから、程よくサイズアップすると今っぽく仕上がります。
とはいえ、オーバー過ぎると服に着られてしまうので注意です。
女性らしさの演出しやすい骨格なので、フリルなどのフェミニンな装飾も、とても良く似合います。
重心が下半身にあるため、上半身に来るアイテムには、ふんわり優しい色合いのものを合わせてあげると好相性です。
こちらも、実際の着こなしを見てみましょう。
白色のニットにブラウンのスカートを合わせた秋色コーデ。
上下ともに優しい色合いながら、下半身に濃いブラウンを持ってくることでバランス良く仕上がっています。色の組み合わせが上手いと、難しい印象の「柄×柄」もすんなり収まります。
シルエットも末広がりのAライン、ウェーブらしさを活かした上級者コーデです。
骨格ナチュラル
骨格ナチュラルの人は、上半身下半身ともに骨格がしっかりしているのが特徴で、関節などの要所で骨格がハッキリと際立っています。
今回ご紹介する3つの骨格タイプの中では、最も中性的な骨格であり、ジェンダレスな装いやボーイッシュなコーディネートが映える体型です。
体型を拾うタイトなサイズ感の洋服も似合うものの、場合によっては男性的に映ってしまいかねないので、ある程度ゆったりしたオーバーシルエットな洋服を選んであげるのがオススメです。
実際のコーデも見てみましょう。
トレンドライクなオーバーサイズのロングコートに、ブラウンのファーベストをレイヤリング。
ボリュームのあるアウターとは対照的に、下半身はタイトなデニムで引き締めています。
暗くなってしまいがちなカラーバランスも、インナーとシューズに明るいホワイトを投入することで上手く中和。お手本にしたいオシャレコーデです。
❚骨格診断は、洋服だけでなくカバン、バッグ選びにも役立つ!
以上見てきたように、骨格診断というのは主に洋服の選び方や組み合わせ方を考える際の指標とされることが多い考え方です。
しかし、骨格によって相性が決まるのは、何も洋服に限った話ではありません。同じように身に着けるアイテムとして、バッグも骨格によって似合う似合わないが変わってくるんです。
中でも、比較的占める体積の大きいリュックは、骨格タイプによって特に相性が分かれやすいアイテム。
ということで、ここからは各骨格タイプに似合うリュックの特徴についてご案内していきたいと思います。
❚骨格ストレートな女性に似合う、オススメのリュック
骨格ストレートの人は、上半身にボリュームがあります。
そのため、大ぶりなリュックを背負ってしまうと、更に上半身が強調されてしまいます。
かといって、小さめなリュックが良いということでもありません。小さいリュックを背負ってしまうと、身体とのギャップが大きくなりすぎ、これまた上半身のボリューム感が強調されてしまいます。
ストレートタイプの女性は、横幅がスリムで、縦にボリュームのあるリュックを選ぶようにしましょう。
その際、外ポケットなどの少ない、シンプルなデザインのものを選ぶが吉。ゴテゴテしたものを選んでしまうと、「え、山登りにでも行くの?」と思われてしまいかねません。
色合いも、黒や紺、濃いめの茶などの落ち着いたカラーを選んであげると、しっくり馴染みますよ。
こちらのコーデも、縦にボリュームのあるリュックながら、横幅が抑えられたデザインのため、スッキリしたバランスに見えています。ポケットなどの余計な装飾が付いていない点も◎
グレーはリュックとしては少し難しい色ですが、ストラップとパンツの色を合わせることで、とてもオシャレな印象に仕上がっています。
ストレートタイプの女性にオススメ:THE ONE《ザ・ワン》
アメリカ発のモダントラベルバッグブランド「T・S・O・G(ティーエスオージー)」。
多くのモデルを擁する同ブランドの中から、ストレートタイプの女性には「THE ONE《ザ・ワン》をオススメ。
メーカーラインナップ中最大のサイズを誇るモデルでありながら、横幅はスリムに抑えられており、モダンでミニマルなデザインはその大きさを感じさせず、コーディネートに自然と溶け込みます。
15インチサイズのPCが収納可能なので、普段使いにはもちろん、ビジネス用途にも◎
❚骨格ウェーブな女性に似合う、オススメのリュック
骨格ウェーブの人は、下半身にボリュームがあり、上半身は華奢なのが特徴です。
そのため、大き過ぎるリュックを選んでしまうと、身体の線の細さとの対比が強くなってしまい、「子どもが大人のカバンを借りてきた」かのようなアンバランスな印象を与えてしまいます。
ウェーブタイプの女性は、小さめのリュックを選んであげるとしっくり来ます。
とはいえ、あまりに小さいものは荷物が入らず不便ですので、あくまで「小さめ」を意識すれば十分です。
身に着ける際は、ストラップを長くしすぎると重心が下がり、下半身のボリュームが強調されてしまうので注意。ストラップの長さはジャスト~ちょい長くらいに留めておきましょう。
また、色味に関しては、暗めの収縮色よりもベージュやブラウン、ピンクなどの明るい膨張色の方が優しい印象が演出でき、フェミニンな着こなしにもマッチさせやすくなります。
ウェーブタイプらしいフェミニンな印象の着こなしに、オレンジの小ぶりなデイパックが自然と馴染んでいます。大きめなリュックだと、ここまでオシャレにまとめるのは至難の業。
リュックを含め、全体が淡いトーンでまとめられている中、シューズにはブラックをチョイス。これだけで、一気にこなれた印象に仕上がります。
ウェーブタイプの女性にオススメ:MUKO《ムコ》
ウェーブタイプの女性には、人気急上昇アイテム「MUKO《ムコ》アイボリーシティリュック」をプッシュ。
ティーエスオージーのリュックは全てユニセックスで使用できるようになっているため、極端に小さいサイズではありません。しかし、こちらのムコはレザーとナイロンを組み合わせた独特な素材感から、フェミニンな装いにも不思議とマッチします。
京都の街並みからインスパイア―された、シンプルながらも機能的なデザインは、あらゆるシチュエーションで使えますよ。
❚骨格ナチュラルな女性に似合う、オススメのリュック
骨格ナチュラルの人は、ストレートやウェーブに比べて、上下のボリュームに隔たりが無く、中性的な印象の体型です。そのため、男性的なイメージの強いリュックであっても、無理なく合わせることができるでしょう。
とはいえ、あまりにもアウトドアテイストが強いものや、スポーティな印象のものはNG。
中性的どころか、少年のような印象になってしまい、女性らしさが損なわれてしまいます。
ナチュラルタイプの女性は、形は王道リュックでも、余計な装飾の少ないシンプルデザインのものを選ぶようにしましょう。
色味については、カジュアルに合わせたい場合にはアースカラー系、シックにまとめたい場合にはブラックやネイビーなどの落ち着いた色合いなど、合わせたいテイストによって選んであげてOKです。
ゆるっとしたオレンジのスウェットに、ブラックのワイドスカートを合わせた、ボーイッシュさの中に女性らしさを感じさせる着こなし。
こんなコーデに合わせるなら、シンプルながらも王道シルエットな、こんなリュックが正解です。トップスとリュックで色の系統を合わせているところも、流石の一言。
ナチュラルタイプの女性にオススメ:TAN《タン》
ナチュラルタイプの女性には、機能性の高いTAN《タン》を推したいところ。
PCスリーブやペットボトルホルダー、小物ポケットなど、全部で14もの大小ポケットを搭載しており、ティーエスオージーのラインナップ中最も高い機能性が魅力のアイテム。
しかし、嬉しい矛盾として、見た目は余計な装飾など少なくシンプルにまとまっており、ナチュラルタイプの女性が背負うには打ってつけのバランス感です。
色合いは落ち着いた印象のブラックも良いですが、個人的にはベージュピンクが女性らしい印象を演出できてオススメ。なかなか無い色合いなので、周囲との差別化が図れますよ。
❚まとめ
いかがだったでしょうか。
骨格タイプによって似合う洋服が違うのと同様、似合うバッグも変わってきます。
特にリュックはバッグの中でもサイズが大きめな分、相性が出やすいアイテムです。
ストレート、ウェーブ、ナチュラルそれぞれにポイントはありますが、共通項としてシンプルなデザインのリュックを選んであげれば間違いありません。
これまでリュックを敬遠していた人も、今回ご紹介したことを参考に、是非ご自分にしっくり来るリュックを探してみてくださいね。
筆者情報
◆日向秀仁
ファッションを中心に、幅広いジャンルを扱うWEBライター。
某有名セレクトショップでの販売員として勤務していた経験から、カバンをはじめとしたメンズファッショングッズに対する造詣が深い。