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アウトドアシーンやスポーツシーンやで使われるリュック。
数年前まではビジネスシーンで使うなんてことはご法度。しかし、昨今のビジネススーツのカジュアル化や働き方の変化は、ビジネスシーンにおけるリュックに市民権をもたらしました。
スーツ姿のビジネスマンがリュックを背負う姿はもはや当たり前の光景。両手が自由になり、パソコンや資料を詰め込むことも可能。
そう、リュックはビジネスマンにとって救世主とも言える存在なのです。

働き方の変化による、コーディネートの変化

前述のように、リモートワークの普及に代表される働き方の変化は、コーディネートにも変化が生まれました。「良い生地、良い仕立てのスーツ」で出勤することが主流であったところから、高機能素材のスーツが広まってきたのです。
例えば、伸縮性に富んだストレッチスーツや撥水性のあるスーツ、自宅であらえるウォッシャブルスーツといったものが挙げられます。これらの機能性スーツは、軽快な印象やアクティブな印象を生み出してくれます。
 
そうなったときに、1つの問題が生まれます。
それは、ビジネス感を強くつくってくれるブリーフケースと、軽快な印象を生み出す機能性スーツでは全体のコーディネートで調和が取れないということ。
つまり、働き方の新時代に突入した今のビジネススタイルには、ブリーフケースではなく”リュックが求められているのです。


 

ビジネスの服装に求められていること

では、「リュックであれば何でもいいのか?」と言われると、そうではありません。
アウトドア感やスポーツ感が強いリュックは当然ビジネスシーンには不向きですし、学生のような印象をつくってしまいます。
 
一番意識するポイント、それは「大人の品格」です。

ビジネスコーディネートのカジュアル化が進んでいるとは言え、ビジネスマンである以上品格は意識したい点。
 
カジュアルなセットアップスタイルや、ジャケパンスタイルといった装いは、どうしてもスーツと比べてライトな装いになってしまいます。
ビジネスの服装をカジュアルダウンするときの鉄則は、相手に不快さを与えない洗練さと清潔感があることです。その点を、リュックにも落とし込む必要があります。

スーツに合うリュック選び、こだわりのポイント

では、具体的にどのようなバッグが大人の品格をつくりだすのかを説明していきます。
 
①素材、質感
素材と質感を意識することが、ビジネスシーンにおいて最も重要になります。ビジネスにおけるリュックの素材としては、”レザーのものを選ぶのがポイント。
上品なレザーが生み出す質感、艶感、そして光沢感が大人な印象を醸し出し、ビジネスマンとしての品格を作り出してくれます。
 
②デザイン
次に重要なものはデザイン。ビジネスシーンにおいては「相手との信頼関係をつくる」ことが求められるため、自身の身に付けるアイテムには余計なデザインは必要ありません。
余計なデザインを削ぎ落した、極力シンプルなものを選ぶことがポイントです。
 
③色
どのコーディネートにも使えるのは黒のリュック。シックな印象をつくり、コーディネート全体を引き締めてくれます。
また、ネイビーやブラウンもビジネスシーンにおける基本色となります。コーディネートのバランスを見ながら使い分けていくといいでしょう。

リュックを取り入れたスーツコーデ

では、実際にコーディネートを見ていきましょう。
例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

コーディネート①

 

出典:LEON

ビジネススーツの基本色である、ネイビーセットアップに、黒で統一した小物と配色を
リンクさせることで、コーディネート全体にまとまりを生んでいます。
リュックには上質なレザーや光沢感のある生地が使用することで品の良さが生まれ、セットアップスーツのスタイルと見事に調和されています。

コーディネート②

出典:FORZA STYLE

こちらもセットアップスーツにリュックを取り入れたコーディネート。
光沢感のある生地と革を取り入れていることでセットアップスタイルにもマッチしていますが、ポイントはゴールドの金具。シルバーではなく、ゴールドを使用することでラグジュアリー感やエレガントな装いを演出出来ます。
またリュックはダークネイビー×ダークブラウンという配色になっているため、もちろんネイビースーツとの相性は抜群であり、革靴とベルトに黒・茶色のどちらを持ってきても
コーディネートにまとまりが生まれます。

コーディネート③

ペッレ モルビダの3wayブリーフケースを背負ったモデル

出典:MEN’S EX

ブラウンの上質なレザーを使ったリュックを取り入れたコーディネート。
ネイビーとブラウンの組み合わせは「アズーロ・エ・マローネ」と呼ばれ、相性が抜群。
革靴やベルトにもブラウンのアイテムを取り入れると、コーディネート全体に統一感が出ます。
ジャケパンスタイルは、セットアップに比べ少しカジュアルダウンしたものとなるので、
ブリーフケースをカジュアルダウンさせたリュックをチョイスすることで「カジュアル度」のバランスが取れる訳です。

コーディネート④

写真・図版

出典:AERA STYLE MAGAZINE

こちらは、カジュアルな服装がOKな職場を想定したコーディネート。
働き方の変化に伴い、スーツで出勤しなくてよいという企業も増えてきています。
そんな方にはこちらのコーディネートがおススメ。
機能性素材を使用したセットアップに合わせて、ナイロン素材のリュックを組み合わせたもの。機能性のあるセットアップには、機能性のあるリュックを合わせるのがベストマッチ。
リュックの色と、靴の色を合わせることでコーディネートのまとまりを取っています。

 


 

ビジネススタイルにマッチするリュックのご紹介。

リュックの選び方・コーディネートが分かったところで、いよいよリュックのご紹介。
 
アメリカ発のモダンリュックブランドである【T・S・O・G《ティーエスオージー》】
リュックとしての高い収納力や撥水性といった機能を持つだけでなく、スタイリッシュ・シンプルなデザインであることから大人が持つ鞄として最適。高い機能性とシンプルで高級感を両立するリュックは、様々なメディアでも取り上げられている大注目ブランドです。
 
そんな【TSOG】のラインナップの中から、ビジネスシーンで使えるリュックをご紹介していきましょう。
THE ONE】ブラックシティリュック

 

アメリカ発のモダンリュックブランド「TSOG」が展開する、THE ONE《ザ・ワン》】
ツヤのあるレザーとブラックの色合い、そしてシンプルなデザインが都会的な印象を作り出しています。
表面は雨をはじく撥水加工が施されていることに加え、背面部には通気性の良いメッシュ仕様になっており、機能性が抜群。もちろんパソコン収納スペースもつくられており、まさに「ビジネスマンの味方」と言えますね。価格も26,290円と、30,000円を切っているのも嬉しいところ。
 
パソコンや書類といった業務に必要なものを収納するスペースはもちろんのこと、
小物も収納するポケットが複数あるのもうれしいところ。
 
大人の印象やキッチリとした印象をつくりたいときのコーディネートと相性が良いリュックです。

 

MUKO《ムコ》ブラックシティリュック】
京都で見つけたシンプルさと、時の流れや歴史からインスパイアされて誕生したというMUKO《ムコ》シティリュック。古来より京都に息づく生活、街並み、そして建築物から得られた感性がバッグのデザインに落とし込まれています。
 
高級感のあるレザーが使用されていますが、撥水加工が施されていることで雨の日でも水をはじく設計となっているため雨の日でも安心して使えるのはビジネスマンにとってうれしいポイント。レザーと撥水加工ナイロンの光沢感が独特の風合いを生み出しています。
 
シンプルなデザインの中にさりげなくあしらわれたブランドのロゴが高級感と都会感を演出。
 
もちろん収納力も抜群。内部は1315インチサイズのパソコンを収納スペース(ポケット内寸:横幅25.5cm~縦幅29cmで縦幅は33cm程度まで可)と大きめのマルチポケットが施されており、分類別の収納に優れています。外部にも4ポケットを配置。
 
黒に加え、こちらのネイビーもビジネスからプライベートに対応できる絶妙な色合い。
主張し過ぎない発色でありながら、光沢感を出すことで美しい佇まいを生み出しています。
ネイビースーツはもちろんのこと、グレーのスーツとの相性も抜群。
 
型はティアドロップ(丸みを帯びているもの)とスクエアの中間という絶妙なフォルムデザインとなっており、ビジネスから休日のコーデまで幅広いコーディネートに対応する、まさに逸品と呼ぶべきリュック。
  

最後に

いかがでしょうか。
ビジネスシーンにおいてリュックは当たり前の時代となりました。
今まではビジネスで敬遠されてきたリュックですが、ポイントを押さえることで
「スーツ姿に美しい佇まい」をもたらせてくれます。
 
今回の記事を参考に、是非とも「スーツ姿に合うリュック」を選んでみてください。
きっと、みなさまにとっての良き相棒となるはずです。
 

筆者情報

立花佳大

ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を趣味としているライター。
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